執筆を「タスキを渡された気分だった」と振り返る。「人間は一人で生きているわけではない。身の回りのものはすべて、誰かが何かをしてくれた結果。仕事って何だろうって教えてもらった。恥ずかしいものは書けない。編集者、デザイナー…。たくさんの人の力を借りて、大きな渦の中で仕事をさせてもらったという感じでした」
今年6月の刊行以来、7万5000部を突破。ノンフィクションとしては異例のヒットとなっている。「書店員さんが、『これは売らなきゃいけない本です!』とがんばってくれている。書評家さんもたくさん紹介してくれて…。紙を愛してくれている人が、こんなにいるのかと。とっても幸せな本です」。“タスキ”は、今、たくさんの手を経て、読者のもとへと受け継がれている。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)