火星に到着した米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「メイブン(MAVEN)」の想像図(NASA提供・AP)【拡大】
NASAではこうした観測・調査によって、温暖で水が豊富だった太古の火星が大気を失い、赤茶けた地表に変貌した謎に迫りたいとしている。NASAが火星探査に血眼になるのは、四季があったり、1日の長さが地球とほぼ同じであるなど、火星は太陽系の惑星で最も地球に似ていることも大きい。仮に地表の水がなくなったのが温暖化によるものであるとするならば、そこには地球の温暖化を防ぐための糸口となるデータが隠されているかもしれないのだ。
火星にはメイブンを除き、NASA2機、欧州宇宙機関(ESA)1機の計3機の無人探査機が周回軌道を回り、NASAの無人探査車2機が地表で調査を続けている。24日にはインドの無人探査機もアジアでは初めて火星の周回軌道に到着する予定で、各国による火星探査が熱を帯びている。(SANKEI EXPRESS)