これに対して自治州報道官は9月30日の記者会見で「(独立か否かの)民意を問うことは諦めない」と強調。マス州首相は州議会選を前倒しし分離・独立を争点として実施する可能性も示唆している。
対立先鋭化望まず
気になるのは住民の意思だが、9月初めの世論調査では、カタルーニャの目指すべき方向として「さらなる自治権拡大」が42%で、「独立」(27%)、「現状維持」(19%)を上回っている。また、最近の調査でも約6割が「独立は無理」と答え、カタルーニャ人としての誇りは大いに掲げるが中央政府との対立先鋭化は望まないという住民意識がうかがえる。しかし、英スコットランドでの独立をめぐる民意の揺れを例にとれば、弾み一つで20ポイント近い差が1カ月でひっくり返ることもありうる。
もし、本当にバルセロナがリーガを離脱するとなれば、カタルーニャリーグの創設やフランスリーグへの加入が考えられるが、それではファンも納得しないだろうし、世界のサッカーシーンも寂しいものとなる。(SANKEI EXPRESS)