外務省を出る、韓国の金元辰(キム・ウォンジン)駐日公使を乗せた車=2014年10月9日午後、東京都千代田区(共同)【拡大】
≪国際イメージ悪化 韓国内にも懸念の声≫
加藤前ソウル支局長の在宅起訴処分には、日本政府だけでなく米国務省報道官が「懸念」を表明するなど、国際社会で問題視されつつある。日本をはじめ海外からの韓国批判がさらに強まるのは必至だったにもかかわらず、なぜ処分に踏み切ったのか。その判断を問う声が内外で強まるのは確実だ。
韓国では9月19日~10月4日まで仁川(インチョン)アジア大会が開催されたが、「大会期間中の処分決定の可能性はなかった」(韓国政府筋)という。海外からの来賓、外交関係者やメディアが多数集まる中、韓国の印象が悪化するのを避けたかったためだ。
しかし、アジア大会終了を待っていたかのように発表された起訴処分は、朴槿恵大統領がアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に出席のため14日からイタリアを訪問する直前というタイミングとなった。朴大統領が帰国する18日まで待つと、処分がさらに先送りになることなどに配慮したとみられるが、逆に諸外国からの批判に直接さらされる可能性も高まった。