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日本発の新しい糖尿病治療薬 大和田潔 (2/2ページ)

2014.10.13 16:10

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 糖尿病の治療では、インスリンの働きを高める薬剤がよく使われます。最近、SGLT2阻害薬という新しいメカニズムの治療薬が登場しました。もともと、リンゴやナシを皮ごと食べると、糖尿病ではなくとも尿糖が出現することが知られていました。腎臓に作用するフロリジンが尿糖を引き起こしていることが発見されました。

 腎臓はいったん不要なものと一緒に糖を漉(こ)し出した後、SGLT2というタンパク質を通して再吸収しています。フロリジンはその糖の再吸収を邪魔して尿中に糖を残すため、尿糖が出現していました。ところがフロリジンそのものは、分解されやすかったり腸にも働いてしまったりするため、血糖値を下げる薬剤にはできませんでした。

 そこでフロリジンを改良して腎臓のSGLT2だけを選択的にブロックする、SGLT2阻害薬という薬剤が日本で開発されました。余分な糖を尿から捨てることができる、新しいメカニズムの薬剤です。膵臓(すいぞう)を刺激してインスリンを増やす薬剤ではないため、膵臓に負担がかかりません。糖尿病の薬剤は次々に市場に現れていますが、日本はその開発の一翼を担っています。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS

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