映画作りも中国市場を強く意識したものとなり、今夏公開された「トランスフォーマー/ロストエイジ」は、中国国有企業との“合作”で中国のシーンがふんだんに登場し、一部で「媚中(中国に媚びた)映画」とも揶揄(やゆ)された。
一方でハリウッドにとって世界最大の海賊版DVDの生産国である“コピー天国”の中国は天敵だ。当局による検閲は日常茶飯事で、「表現の自由」も保障されていない。
河北省でハリポタに登場するホグワーツ魔法魔術学校とそっくりな美術大学が建設されたほか、浙江省でも日本の遊園地「富士急ハイランド」のお化け屋敷「慈急総合病院」に酷似したアトラクションが登場し世界の失笑を買った。それでも、ハリウッドは中国を目指す。
「すでに劇的に改善している」。今月に入り再び悪化している北京の大気汚染問題について聞かれたユニバーサル社のウィリアムズ会長は、こう言っておもねった。(SANKEI EXPRESS)