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衰えぬ人気 不世出のソプラノ マリア・カラスと名歌手 月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」12月号  (3/3ページ)

2014.10.22 15:05

世紀のプリマ・ドンナ、マリア・カラス。(C)Ken_Veeder

世紀のプリマ・ドンナ、マリア・カラス。(C)Ken_Veeder【拡大】

  • CD69枚組のボックス・セット。輸入盤で分売もされている(提供写真)
  • 月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」12月号。(提供写真)

 1965年にカラスはオペラから引退してしまう。カラスはその後、日本に2度来ている。73年にはマダム・バタフライ世界コンクールの表彰式に出席。74年には、NHKホールなどで来日ツアーを行い、11月11日の札幌公演が生涯最後のステージとなった。

 来日の際、インタビューした青澤唯夫氏によると、「“世紀のプリマドンナ”の名声を十分に裏書きする文字通りのビッグステージであった」という。そして「私はマリア・カラスという〈ほんとうに生きている〉音楽家に出合った」と回想している。

 1977年、53歳の若さでパリの自宅で亡くなる。しかし、死因は分からず、友人によってすぐに火葬されてしまった。遺産を横領しようとして毒殺されたという説も出たほど。その死までスキャンダルに包まれたのはカラスらしいというべきなのだろうか。(月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」編集長 江原和雄/SANKEI EXPRESS

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