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【安倍政権考】「線」から「面」へ 日米豪トライアングル (1/3ページ)

2014.10.25 17:30

 東京・市谷の防衛省で16日に開かれた日豪防衛相会談は、両国の安全保障の協力関係が「準同盟国」に深化しつつあることを強く印象付けた。日本とオーストラリアに、両国の同盟国である米国を加えると、太平洋を囲む安全保障のトライアングルが形成される。日米同盟と米豪同盟の2本の「線」を、日米豪の「面」に発展させることで、アジア太平洋地域の抑止力とする安倍晋三首相(60)の安全保障戦略が浮かび上がる。

 世界最高水準の潜水艦

 「安全保障分野で同盟国の米国以外で豪州ほど緊密で高いレベルの協力をしている国はない。特別な戦略的パートナーシップを深化させたい」

 江渡聡徳(えと・あきのり)防衛相(59)が防衛省でこう歓待すると、ジョンストン豪州国防相(58)は「日豪は通商相手国としての友好を積み重ねてきたが、安全保障分野でも関係強化を期待している」と応じた。

 この会談の1週間ほど前の8日、神戸市兵庫区の三菱重工神戸造船所で、「軍艦マーチ」が演奏される中、潜水艦の進水式が行われた。光を浴び黒々と輝く潜水艦の艦名は「じんりゅう」(艦番号507、全長84メートル、幅9.1メートル、基準排水量2950トン)。最新鋭の「そうりゅう」型潜水艦の7番艦だ。

豪州を「準同盟国」扱いしている証左

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