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時代の先駆者たち その存在を知ってほしい 「中村屋サロン -ここで生まれた、ここから生まれた-」 (3/3ページ)

2014.11.4 18:10

中村彝「小女」(1914年、提供写真)

中村彝「小女」(1914年、提供写真)【拡大】

  • 荻原守衛(碌山)「女」(提供写真)
  • 美術館内の展示風景。手前は山本安曇「盤」(1932年)個人蔵=2014年10月22日、東京都新宿区(原圭介撮影)

 70年を経てよみがえる

 10月29日にオープンした新美術館は、新宿中村屋ビルの改装とともに3階に設置された。広さは約240平方メートル。特別展では、中村屋の収蔵品のほか、荻原の死後の17年から、故郷の安曇野市で作品を公開してきた「碌山美術館」(58年に財団法人化)から借りるなどして、彫刻、絵画、工芸、書など計約50点を展示している。

 “近代彫刻の祖”と呼ばれた荻原や、セザンヌやゴッホから西洋絵画の技法をどんどん取り入れた“洋画の鬼才”中村らは、日本の近代美術を切り開こうとした先駆者だったが、「いまは以前より認知されにくくなっている。ぜひ、若い世代にも存在を知ってほしい」(太田美喜子学芸員)という。

 染谷省三館長は、「当館は小規模な施設ではあるが、大新宿駅を控える立地特性を生かし、多くの人が集い、気軽に芸術に触れられる場、まさにサロンを目指したい」と話した。(原圭介/SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 開館記念特別展「中村屋サロン-ここで生まれた、ここから生まれた」は、来年2月15日まで、中村屋サロン美術館(東京都新宿区新宿3の26の13、新宿中村屋ビル3階)。(電)03・5362・7508。

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