「指くわえ見てるだけ」
小笠原島漁協によると、中国漁船は今年の正月ごろから姿を現した。網を投げ入れ、水深100~250メートルに生息する赤サンゴをさらっていく。初めは暗闇に紛れ、網の投げ入れなどの際だけ、ライトをつけて隠れるように密漁をしていた。ところが、6月ごろから数が増え、10月には100隻以上が昼夜を問わず、堂々と密漁するように。
サンゴの生息する場所は豊かな漁場でもある。強化プラスチック製で約10トンの日本漁船に対し、中国漁船は鉄製で15倍の150トン前後。しかも5、6隻で船団を組むケースが多く日本漁船が割って入れない。
地元漁師の石井勝彦さん(62)は「邪魔だと思うと、こっちの網を切ったりする」と嘆く。漁場は中国漁船に占拠され続け、満足に漁ができない状態が続いている。