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抱きしめたくなるような3D映像 映画「天才スピヴェット」 ジャン=ピエール・ジュネ監督インタビュー (1/3ページ)

2014.11.14 15:05

ともに来日したスピヴェット役のカイル・キャトレット(手前)と戯れるジャン=ピエール・ジュネ監督=2014年10月19日、東京都港区のザ・リッツカールトン東京(大山実撮影)

ともに来日したスピヴェット役のカイル・キャトレット(手前)と戯れるジャン=ピエール・ジュネ監督=2014年10月19日、東京都港区のザ・リッツカールトン東京(大山実撮影)【拡大】

  • 【かざすンAR(視聴無料)】映画「天才スピヴェット」(ジャン=ピエール・ジュネ監督)。11月15日公開(クレストインターナショナル提供)。(C)EPITHETE_FILMS-TAPIOCA_FILMS-FILMARTO-GAUMONT-FRANCE_2_CINEMA

 世界中で大ヒットした「アメリ」(2001年)で知られるフランスのジャン=ピエール・ジュネ監督(61)が、新作「天才スピヴェット」で初めて3D映像に挑んだ。飛び抜けて明晰(めいせき)な頭脳を持つ孤独で早熟な主人公の少年科学者、スピヴェット役には、私生活でも文武両道に秀でた天才子役、カイル・キャトレット(10)を抜擢(ばってき)した。これまで手がけてきた作品群と同様、本作でもアウトサイダー的な生き方を歩まざるを得なくなった人間に温かいまなざしを向け、少年が新たな人生のステージへと踏み出すまでの苦悩を叙情詩として描いてみせた。

 原作はラルフ・ラーセンの冒険小説「T・S・スピヴェット君 傑作集」。米モンタナ州の牧場で暮らすスピヴェットは、スミソニアン学術協会から権威ある科学賞を贈られることになった。科学の才能を理解しようともしない家族や学校の教師に嫌気も差していて、黙って授賞式に出席することを決意。それは米大陸横断という壮大なスケールの家出となった。同居する両親(カラム・キース・レニー、ヘレナ・ボナム=カーター)と姉といえば、かつて不慮の事故で失った弟のことで虚無感にさいなまれ、スピヴェットへの関心などすっかり薄れてしまっていたのだ。受賞スピーチに臨んだスピヴェットは…。

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