2010年に公開された豪田トモ監督(41)のドキュメンタリー映画「うまれる」は、このジャンルとしては異例の大ヒットを飛ばし、劇場によっては赤ちゃんを連れて見に行くことができるその上映スタイルも好評を博した。「うまれる」は、なかなか赤ちゃんを授からない夫婦たちの不妊治療にそっと寄り添い、彼らなりの答えを出すまでの葛藤の日々を丹念に追ったものだ。
人生の意味学ぶ
その続編「うまれる ずっと、いっしょ。」(ナレーション、樹木希林)は、テーマを不妊治療から人生の諸問題にまで裾野を広げ、解決策を模索する3つの家族の奮闘を通して、家族のつながりとは何かを問いかけている。「作品に登場するのは、自分と血のつながりがない幼い息子との関係構築に悩む若い父親、長年連れ添った愛妻を亡くした夫とその子供たち、重い障害があり、いつ死ぬか分からない赤ちゃんを必死に育てる夫婦です。難問に真正面から向き合う人たちの物語です」。続編のあらましをこう紹介した豪田監督は、心豊かに生きることができるヒントを見つけてほしいと願っている。