アハロン・ケシャレス監督(右)とナヴォット・パプシャド監督=2014年10月8日、東京都港区(小野淳一撮影)【拡大】
シーンの一つ一つからイスラエル社会に漂う荒っぽい空気感が伝わってくる。ケシャレス監督は、周辺のアラブ諸国と争いの絶えない「マッチョな国民性」にインスパイアされたという。パプシャド監督は「ユダヤ人はホロコーストを経験した結果、敵から子供たちを守り、生き延びる方法を真っ先に考えます。そのためには先制攻撃も辞さない。子供っぽい社会なんですよ」。
最近、正義の行動とは何かと問うイスラエル国民も出てきたそうだ。2人は作品を通して答えを押しつけるつもりは毛頭ないが、イスラエル国民が当然と考えてきた正義が、実は悲劇の連鎖を生み出すとんでもない代物でしかない、と言いたげだった。11月22日から全国順次公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:小野淳一/SANKEI EXPRESS)