英ロンドンで行われた映画「アンブロークン」のプレミア上映会に姿を見せたアンジェリーナ・ジョリーさん。日本のファンは、この作品を映画館で目にすることができるのか=2014年11月25日(AP)【拡大】
戦時中、搭乗した爆撃機が太平洋上に不時着。47日間漂流した後、旧日本軍に発見されて捕虜となった。収容所の看守に目をつけられ、繰り返し虐待を受けたとされる。終戦によりロサンゼルス郡トーランス市に戻ったザンペリーニ氏は故郷の英雄に。98年の長野五輪では聖火ランナーも務めた。今年7月2日、肺炎のため97歳で死去した。
「古来からの人食いの風習」
映画の予告編で、日本兵による虐待シーンがあることは確認されているが、さらに問題視されているのは米国のベストセラー作家、ローラ・ヒレンブランド氏(47)の原作で、「捕虜たちが焼かれたり、人体実験で殺され、(日本の)古来からの人食いの風習で生きたまま食われた」などと捏造(ねつぞう)されたストーリーが史実のように描写されていることだ。「映画にそうしたシーンがあれば、中韓が政治的に利用しかねない」と懸念する在米日本人もいる。