英ロンドンで行われた映画「アンブロークン」のプレミア上映会に姿を見せたアンジェリーナ・ジョリーさん。日本のファンは、この作品を映画館で目にすることができるのか=2014年11月25日(AP)【拡大】
ユニバーサル社が、日本での公開を案じる背景はそこにある。ユニバーサル社幹部はロサンゼルス・タイムズの取材に、「映画は『希望と立ち直る力』を表現している。強調したかったのは人間の精神力であり、日本軍の捕虜への行為ではない」と説明している。
一方、中国では反日映画やテレビドラマが人気で、2012年だけで200以上の作品が制作された。01年に日本でも公開された米映画監督、マイケル・ベイ氏(49)の「パールハーバー」など、先の大戦を扱ったハリウッド映画はいずれも好調だった。原作の「アンブロークン」も中国語に翻訳されており、映画も相当の売り上げが見込めそうだ。
だが、ユニバーサル社側は、「(中国で公開することで)反日感情をあおっているとみられるのは本意でない」としている。(ロサンゼルス 中村将/SANKEI EXPRESS)