朴氏実弟と暗闘か
一方で韓国メディアは、鄭氏と朴志晩氏の関係が悪化し、鄭氏が、朴志晩氏の尾行を何者かに命じたとも報じている。今回、鄭氏を窮地に追い込むような疑惑が表面化した背景に、鄭氏と朴志晩氏の暗闘があったとの説も流れているが、朴大統領は「あり得ない話だ」と一蹴している。
内部文書をめぐっては、文書を作成した警察官の元上司、趙応天(チョ・ウンチョン)元大統領府秘書官が検察の捜査に対し、「内部文書の60%は信憑(しんぴょう)性がある」と証言、完全否定する鄭氏とは真っ向から対立している。検察側は、鄭氏と趙氏を相対させて尋問する対質尋問も検討していると報じられている。
一方で鄭氏は李秘書官らとともに、野党議員から職権乱用や機密漏洩(ろうえい)などの疑いで告発されるなどしており、この件でも事情聴取される可能性がある。
朴大統領と鄭氏が会っていたとの噂をコラムで取り上げ、名誉毀損で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の公判でも、鄭氏への証人尋問が行われる予定だ。(ソウル 藤本欣也/SANKEI EXPRESS)