≪「現実的な手段」強調≫
第3回「核兵器の非人道性に関する国際会議」の一般討論で、米国のシャインマン大統領特別代表は「核兵器なき世界」を追求する考えを示した上で、「(核軍縮進展には)現実的な手段を講じなければならない」と強調した。
シャインマン氏は「包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効に向けた取り組みを続ける」とも述べ、停滞する兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約交渉の進展を求めた。
また、長崎で被爆した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中煕巳事務局長(82)が被爆の惨状を証言。核兵器禁止の交渉を始める「大きな一歩を踏み出すことを強く訴える」と語り「『国家の安全』の名において核兵器が使用されることは決して容認できない」と訴えた。(共同/SANKEI EXPRESS)