本郷さんの魅力は、日本人離れした長い手足を生かし、体全体を使ったダイナミックな演技です。スケーターにとって、スタイルというのは大きな武器になります。見栄えのある彼女の演技、手足の伸び、感情を込めた表現力は大きな魅力です。
今季は男子に比べて明るいニュースが少ない女子ですが、新しい“顔”が出てくることで、女子全体のレベルもアップしていくことが期待できます。
次代のエースと期待される村上佳菜子選手やシニア転向2年目の宮原知子選手に加え、本郷選手が台頭する今年の全日本選手権で、誰が女王に輝くのか。男子ばかりではありません! 女子にも注目です。(元フィギュアスケート選手、フジテレビ職員 中野友加里/SANKEI EXPRESS)
■なかの・ゆかり 1985年、愛知県江南市生まれ。史上3人目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功し、2006~08年まで3年連続で世界選手権日本代表。10年に現役引退し、フジテレビに入社。早大大学院修了。著書「トップスケーターの流儀~中野友加里が聞く9人のリアルストーリー」(双葉社)が発売中。