ビル・ゲイツ氏が自らのブログで公開した「オムニプロセッサー」を使って作られた飲料水を飲む様子。(C)2010_Gates_Notes,LLC.【拡大】
「オムニプロセッサー」と名付けられたこの装置を開発したのは、シアトルにあるエンジニアリング会社「ジャニッキ・バイオエナジー」。
米CNNテレビなどによると、この装置は1000度の超高温で排泄物を焼却処理し、水と電力を作り出すことができる。しかも焼却時の熱を利用した蒸気エンジンが装置自体の動力源になっている。
ゲイツ氏は「次世代モデルはさらに先進的で、10万人の排泄物から8万6000リットルの水と250キロワットの電力を生み出すことができる」と説明した。
年内に試験運転
ゲイツ氏によると、貧困国を中心に全世界で20億人が衛生的なトイレを利用できず、衛生面での問題から毎年70万人の子供が死亡している。
そこで、「こうした問題は西洋式のトイレの導入では解決できない。途上国では下水の処理プラントや大規模なインフラ整備が必要だからだ。そのためわれわれは数年前から全く新しい解決法の構築に取り組んできた」という。