ビル・ゲイツ氏が自らのブログで公開した「オムニプロセッサー」を使って作られた飲料水を飲む様子。(C)2010_Gates_Notes,LLC.【拡大】
1994年に自身と妻らで設立した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」がジャニッキ社に出資するなどで全面的なバックアップを続け、実用化にこぎ着けた。
今年後半には、セネガルの首都ダカールで試験運転を開始する。軌道に乗れば他の途上国でもパートナーを探し、普及させたい考えだ。装置の部品の製造・供給を担う企業も発掘していきたいという。
「暮らし豊かに」
米経済誌フォーブスが発表している長者番付で、2014年も純資産が760億ドル(約9兆円)でトップに立ったゲイツ氏は、この装置で人々の暮らしを豊かにすることをライフワークと位置づけている。
ゲイツ氏はブログにこう記した。
「普及するまで何年もかかるかもしれないが、この装置は人間の排泄物を真に市場価値ある商品に作り変えることができる。まさに『ある人にとってはゴミだが、別の人にとって宝である(捨てる神あれば、拾う神あり)』という古い例えの究極例だ」(SANKEI EXPRESS)