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農作物への生物混入は「問題ない」 大和田潔 (1/2ページ)

2015.1.26 10:55

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 【青信号で今週も】

 私たちは胃酸で多くのものを殺菌し、腸管免疫が体への不適切な異物の混入を瀬戸際でブロックしながら生活しています。清潔すぎると余剰になった免疫系が暴走し、花粉症などのアレルギー疾患を発症させるとも言われています。ある程度「不潔」な食事のほうが、私たちの体には適切なのかもしれません。

 農林水産・食品産業技術振興協会(公益社団法人)は「知らずに食べている食品混入昆虫」というウェブサイトで、食物に通常の農作物に一緒に暮らしている虫が混入するのはいたし方がないことだと説明しています。虫を駆除したり防カビ、殺菌のために農薬を増したり薬剤で燻蒸(くんじょう)するのは薬品の健康被害からかえって害になると指摘しています。

 『沈黙の春』(レイチェル・カーソン著、新潮文庫)という有名な本があります。DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)をはじめとする農薬が人間を安全にしているように見えるものの、害虫を食べる鳥もいなくなり食物連鎖が破壊された沈黙がやってくるという話です。殺虫剤や枯れ葉剤による発がん性や催奇形性は、社会的な大きな問題となり続けています。

モンシロチョウが舞う「沈黙していない」畑

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