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農作物への生物混入は「問題ない」 大和田潔 (2/2ページ)

2015.1.26 10:55

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 私たちは、貝の内外の小さなカニやゴカイ、魚やイカのアニサキス(寄生虫)によく遭遇します。チリメンジャコの中の「異物」である水棲(すいせい)生物は「ちりめんモンスター」と呼ばれ、子供たちに人気です。私は一流レストランのロールキャベツの葉脈に隠れて煮込まれていた青虫に遭遇したことがあります。モンシロチョウが舞う「沈黙していない」畑の様子を思い浮かべほほ笑ましく感じました。気がついてそっとよけたのですが、青虫を食べていたとしても問題なかったでしょう。

 不適切な養殖によるヒラメのクドア・セプテンプンクタータや、漬物への寄生虫卵や有毒細菌の混入は非難されるべきですが、通常の農作物や魚介類に付着する昆虫や水棲生物は問題ありません。こういったものは、問題ない「食品への異物混入」だと認識すべきです。ちょっとビックリしても、料理を交換してもらうだけで十分。自然から生き物の命をいただくことの意味や、食物で経済活動を行う倫理を考える良い機会ではないかと思います。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS

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