息子夫婦の世話にならず、アパートで一人暮らしを続ける自由奔放なエルサ(シャーリー・マクレーン)の隣室に、フレッド(クリストファー・プラマー)が引っ越してきた。妻を失ったばかりの80歳。扱いに困るほどの大変な頑固者だった。エルサとフレッドは最初こそ小競り合いが絶えないが、ある出来事が契機となり、次第にひかれ合っていく。エルサには、伊映画の巨匠、フェデリコ・フェリーニ監督(1920~93年)の傑作「甘い生活」のある場面をローマで再現するという夢があり…。
オスカー女優のマクレーンは「今まで演じた役柄の中で、一番難しかった」と振り返ったそうだ。SANKEI EXPRESSのメール取材に応じた英国の名匠、マイケル・ラドフォード監督(68)は大女優にどんな演出をしたのだろう。「彼女は実際にはとてもタフな女性なんです。だから、この役柄では柔らかさみたいなものを出してほしいと伝えました」