車いす乗り方追求
車いすの乗り方に関して、仲倉監督からは徹底的にリアリティーが求められ、「そんな乗り方はしませんよ」と秋元への注文も厳しいものとなった。「床から車いすへ、ベッドから車いすへの移動が特に大変でした。腕の力だけで移動しなければならないからです」。秋元は車いすを利用している祖母に協力を仰ぎ、車いすを借りて練習を積んだり、家族旅行では後ろから押してあげたりと、プライベートでも意識的に車いすに触れる機会を増やした。
彩夏の負けず嫌いで、頑固で、強がりなところはそっくりで、秋元は共感できるという。「でも、私は男性との不倫関係が嫌になって高い所から飛び降りるようなまねはしませんよ。そもそも不倫関係に苦しむ役柄を初めて経験したので、『女性はどんな気持ちで日々を過ごしているのか』と女性心理をきちんと調べたうえで、演技に臨みました」