米業界紙デイリー・バラエティや米紙USATODAY(いずれも電子版)などによると、キューバでのサービスは米国と同じ内容で、月7.99ドル(約950円)を支払えば映画やテレビドラマがネット経由で見放題となる。決済方法はクレジットカードやデビットカードだが、米政府による経済制裁の緩和で一部のクレジットカードが利用可能となり、メドがついた。
独自ドラマ高評価
ネットフリックスは1997年の設立以降、定額で好きな映像作品をパソコンやタブレット端末などを使って場所を選ばず楽しめることを強みに、ビジネスを急拡大させてきた。昨年には独、仏、スイスなど欧州にも進出し、今や約50カ国でサービスを展開している。今年上半期には豪州とニュージーランド、今秋には日本でもサービスを始める予定で、2年後に200カ国でのサービスを達成する計画という。
ネットフリックスの“売り”の一つが、既存のテレビドラマや映画だけでなく、独自のコンテンツを見られることだ。2013年にはデビッド・フィンチャー監督(52)や米俳優、ケビン・スペイシーさん(55)らが製作総指揮を務める政治ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」を製作して配信。膨大な利用者データを基に決定したドラマの内容や配役が高く評価され、ネットドラマとして初めてこの年の「プライムタイム・エミー賞」を獲得した。