利用料 月収の4割
米国での勢いそのままに他社に先駆けてキューバ市場に殴り込みをかけたネットフリックスだが、課題も少なくない。現在、キューバでネットにアクセスできる人は全人口の約4分の1にとどまり、動画を満足に閲覧できる環境にはない。
社会主義国ならではのネット検閲もあり、ネット検閲監視団体フリーダムハウスによると、検閲を受けていない利用者は全体のわずか5%。さらに月額利用料の7.99ドルはキューバ国民の平均月収(20ドル=約2400円)の約4割と極めて高額だ。
「コカ・コーラの工場も、マクドナルドの店もつくったって構わない」。キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長(88)の息子、アレックス氏はこう強調するが、実際に採算が取れるかは進出企業の力量次第となりそうだ。(SANKEI EXPRESS)