音楽グループ、ダーティー・ダズン・ブラス・バンド=2012年5月2日(提供写真)【拡大】
世界中に「音楽の街」と呼ばれる場所はたくさんありますが、米国ならなんといってもニューオーリンズという人も多いはず。ジャズの発祥地として知られているだけあって、古くからすばらしいミュージシャンをたくさん輩出してきました。まもなく来日するダーティー・ダズン・ブラス・バンドも、その代表的なグループの一つに数えられます。
彼らはその名前の通り、ブラス・バンドの進化形の一つ。1970年代に教会で演奏していたメンバーを中心に結成され、次第に人気を呼びます。そして、84年にレコードデビューし、ゴキゲンなサウンドで一躍ブレークしました。彼らの特徴は、トランペットやサックスといった金管楽器に加え、吹奏楽などでよく使われる大きなスーザフォンがベースの代わりに使われること。それにドラムが加わって、強靱なビートが奏でられます。ファンキーな演奏は、まさにお祭りバンドといっても過言ではありません。ディジー・ガレスピーのようなジャズの重鎮から、エルヴィス・コステロやノラ・ジョーンズといった大スターまでが共演していることからも、彼らの実力のほどがわかることでしょう。30年もの間、一線で活躍しているのもさすがです。