その具体策として打ち出したのが、同社初の自社ブランドでもある着心地のよさを追い求めたニット衣料の商品化だ。このプロジェクト実現に大きな役割を果たした動体裁断は、機能系被服デザイナーの中澤愈氏が人間の皮膚分析をもとに考案したもので、立体裁断のさらに先を行く手法という。ただ、動体裁断手法でニット製品を作るには、身体の動きを考慮した複雑なパターン作りに加え、服として仕立てるための新たな縫製技術を開発しなければならなかった。この極めて難しい課題を克服できたのは、同社に半世紀に及ぶニット製品作りの技術蓄積があったからにほかならない。
現在、INDUSTYLE TOKYOの品目は、ドレスシャツのほかスラックス、ジャケットなどへと着実に広がっている。その高い技術力は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公募した宇宙船内で着用する衣服に、この技術を用いた同社製ポロシャツが選ばれたことが証明している。INDUSTYLE TOKYOは、宇宙空間にも活躍の場を広げている。(ニュースペース・コム編集部/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■丸和繊維工業株式会社
<所在地>東京都墨田区亀沢1-8-6 www.maruwa-tex-ind.co.jp
■OMOTENASHI SELECTION 2014 http://omotenashinippon.jp/selection