テニスのメキシコ・オープン男子シングルス準決勝でケビン・アンダーソンを下し、ガッツポーズで喜ぶ錦織圭(にしこり・けい)。決勝進出で大会後の世界ランク4位以上が確定した=2015年2月27日、米ゲレーロ州アカプルコ(共同)【拡大】
3月以降は、四大大会とほぼ同じ顔ぶれがそろうマスターズ大会が続く。3月は米国のインディアンウェルズとマイアミで開催され、4月からのクレーシーズンはモンテカルロ、マドリード、ローマと続く。
昨年はマイアミでベスト4、マドリードで準優勝と好結果を残した。さらに力をつけた今なら、初のマスターズ大会タイトル獲得も現実味を帯びる。
シーズン途中のランキングについて自身は「上がったり下がったりするもの。1年を戦った後(の順位)が大事」とさほど気にかけていない。それでも、好シードで迎えることになるマスターズ大会には「大きな結果を出せるように頑張りたい」と意欲を示している。
新時代告げるには…
ただ、近年の四大大会のタイトルをほぼ独占してきた「ビッグ4」の一角を崩したとはいえ、実績で劣るのは否めない。昨年の全米オープンで準優勝した日本のエースが本当の意味で新時代の到来を告げるには、今後の戦いがより重要になる。
錦織はツアーでは通算8勝を挙げているが、マスターズ大会を制した経験がまだない。3月中旬以降の大会で着実に結果を残して4位内を定着させることが、その後のグランドスラムのタイトルにつながる。