多摩地域に根ざした教育
明星大学は、在学生の約7割が多摩地域の自宅から通っていて、多摩地域での就職者も多い。大橋学長は「1964年の開学以来、多摩エリアに根ざして教育・研究活動を重ねてきた。最近、大学の立地が都心回帰の傾向にあるようだが、明星大学は多摩地域を離れることはない」と答えた。
これまでも明星大学は日野市と交流関係を深めてきた。2月には日野市との関係をさらに深めるため、44件にも及ぶ連携協力に関する包括協定を締結。明星大学には地域交流の窓口となる部署も設置予定だ。
このように、明星大学は、多摩地域を授業のフィールドとして、地域が抱える幅広い領域の課題解決に取り組む実践教育を行うことで、地域社会に貢献できる人材の育成を目指している。
「教育の明星大学」として
明星大学は「教育の明星」を理念に挙げている。大橋学長は「大学は教育機関なので当たり前だが、あえて“教育”と言うことで、きちんと教育活動を行うという宣言」と説明する。
多摩地域に根ざした教育を行うローカルな大学でありながら、世界有数の貴重書を学生に見せ、本物に触れる体験教育を実施している。