真夜中になると博物館の展示物がゴソゴソと楽しそうに動き出す、ご存じベン・スティラー(49)の人気シリーズが3作目で“最終章”を迎えた。邦題は「ナイト ミュージアム エジプト王の秘密」。何度も事業に失敗し、結婚生活も破綻させてしまった夜間警備員のラリーと、いよいよ一人前の大人として巣立とうとする息子のニック(スカイラー・ギソンド)-シリーズを通じてギクシャクした父子関係の新たなステージを、カナダ出身のショーン・レヴィ監督(46)がセンチメンタルに描いてみせた。
スティラーは「今回は前作から5年後の話なので、ラリーとニックの関係は大きく変化しています。ニックはもうティーンエージャーになっていて、大学へ行くため家を出ようとしている状況なんですよ」と紹介した。
親子、「友達」、環境…
ラリーが働く米ニューヨークの「アメリカ自然史博物館」で、プラネタリウムの新設を祝うパーティーが盛大に開催されたが、祝辞を予定していたセオドア・ルーズベルト(ロビン・ウィリアムズ)ほか、ローマ兵士、アメリカ先住民などの展示物たちが突然、暴れ出し、パーティーは大混乱。来賓は、ほうほうのていで逃げ帰ってしまった。展示物たちが我を失ってしまった謎を解き明かそうと、ラリーはニックや展示物たちと英ロンドンにある大英博物館に足を運び、古代エジプト王、マレンカレ(ベン・キングズレー)に会うのだが…。