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みんなどこか心が歪んでいる 舞台「或る、致し方ない罪に対する やるせない復讐のはじまり」 坂上忍さんインタビュー (1/3ページ)

2015.3.22 10:40

思い入れの強い舞台を今年も上演する坂上忍さん=2014年5月12日、東京都港区(中鉢久美子撮影)

思い入れの強い舞台を今年も上演する坂上忍さん=2014年5月12日、東京都港区(中鉢久美子撮影)【拡大】

 数々のバラエティー番組で次々と放つ歯に衣(きぬ)着せぬ物言いがたちまちお茶の間の視聴者の心をつかみ、40代半ばを迎えたかつての天才子役、坂上忍(47)はタレントとして再び大ブレークしてしまった。

 だが当の坂上は、俳優こそ自分の本分との思いが強く、自分の演技には責任と誇りを持っている。「テレビ番組に呼んでいただいて責任を果たす仕事もあれば、一方で、何の制約もなく一からもの作りできる場所を年1回ほど確保して、仕事のバランスをとっています。お笑い芸人が年に1度単独ライブをやるような感覚ですよ」

 そんな坂上が脚本と演出を手がけた舞台「或る、致し方ない罪に対する やるせない復讐のはじまり」が、4月2日から6日までシアタートラム(東京都世田谷区)で上演される。東日本大震災後、毎年、役者と脚本にマイナーチェンジを加えながら、坂上が力を注いできた強い思い入れのある舞台だ。

 えぐいテイスト、今年も

 物語は、死に場所を求めて集まった犯罪者10人(佐藤かよ、なだぎ武、村上航など)が惨殺ゲームを繰り広げるという過激な内容。舞台上には血が飛び散り、せりふは口に出すのも憚(はばか)られる単語のオンパレード。坂上に言わせれば「ちょっとげすでロックな内容」に仕上がった。

「えぐいテイストで描けないかと、僕は考えたんです」

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