「世界の基盤に」
ジェイ・Zは「誰も音楽にお金を払おうとしない。蛇口の水はタダで飲むべきものだが、素晴らしい音楽が聴きたければ、アーティストを応援しよう」と、無料配信を批判。登壇した女性歌手、アリシア・キーズ(34)も「音楽の歴史の流れが今日、永遠に変わった。タイダルは史上初のアーティストが所有する世界の音楽の基盤になる」と賛辞を贈った。
スポティファイとタイダルはいずれも楽曲データを受信しながら再生する「ストリーミング」サービス。日本では利用できない。ジェイ・Zは今年3月、昨秋にサービスを開始したタイダルを運営するスウェーデンの会社を約5600万ドルで買収した。
今回の刷新では、米国の最低月額料金をこれまでより10ドル値下げし9.99ドルに設定。19.99ドル払えばより高音質の楽曲が聴ける。刷新に合わせ、少なくとも15人のミュージシャンがタイダルの共同所有者として参画。契約金と株式を受け取る代わりに、タイダルのプロモーションやマーケティングに協力するという。英紙フィナンシャル・タイムズは、あるミュージシャンは300万ドルの現金と株式の3%を受け取ったと伝えた。