【かざすンAR(視聴無料)】映画「デュラン・デュラン:アンステージド」(デビッド・リンチ監督)。4月17日公開(ビーズインターナショナル提供)。(C)2013_Magnus_Entertainment,LLC.All_Rights_Reserved【拡大】
リンチが撮る必要ある?
で、そんなデュラン・デュラン大好きのロンドンフェチなわたしですから、この映画「デュラン・デュラン:アンステージド」は当然楽しめました。キーボードのニック・ローズ(52)を中心とするメンバーさんは年をとりましたが、それでも格好いい。サイモン・ル・ボン(56)の歌声も全盛期そのままでね。
ただ、ただなんだよな~。そりゃあファンにはたまらないですよ。だってファンってそういうもんだし。でもね、この映画を「映・画として捉えられるか?」と問われれば…わたしはNOでした。
監督は「ツイン・ピークス」のデビッド・リンチ(69)。彼の映画を見れば音楽に精通していることは一目瞭然(りょうぜん)。だから、そこそこ期待はしてたんですが、正直言って、リンチが撮る必然性を全く感じなかったので。
要するに、ライブの様子を垂れ流ししているだけですから。メンバーのインタビュー映像がインサートされているわけでもなく…。インタビューがあればね、リンチにしかできない切り込み方とか、メンバーの人となりの掘り起こし方とか、やりようはあったと思うんですが、それもなし。