残業ができないという理由で組織が使いこなせなかった高技能の人材に働く場を紹介する事業も出てきた。文系女性向けに業務委託という形で仕事を紹介しているベンチャー企業のWaris(ワリス、東京)。共同創業した田中美和さんは、育児などを理由に会社の仕事を外れたワーキングマザーたちの悩みに耳を傾けてきた。
わずか創業2年で会員はすでに1300人を超えており、ニーズの高さを実感している。半数が働く母親たちといい、「会社の第一線で10~15年働いてきたが、育児や介護が理由で正社員としてフルタイムで残業をするのが難しくなったケースが多い」という。
会社側は現職で時短勤務を提供するが、「仕事の領域が制限されたり、同僚に気を使ったり、後方支援業務に回されるなど、行き場がない気持ちに追い込まれる」という。
田中さん自らも雑誌社を飛び出して、フリーランスを経て、ベンチャー企業を起こした。「育児や介護で時間的制約があり、もやもやした気持ちを抱えている女性に新たな選択肢を与えたい」と話す。(小島清利/SANKEI EXPRESS)