言うべきこと言おうと
制作のきっかけは、うじきが最近の世の中の動きに「これでいいのだろうか」と感じたこと。安倍晋三首相(60)には、ほぼ同年代としての親近感がある一方、集団的自衛権の行使、原子力発電所の再稼働など政策運営には違和感を覚えている。「本当にみんなが望んでいる政策なのか。言いたいことが言いにくい、嫌な雰囲気も感じる」。同時に、オリジナルメンバー4人が50~60歳代になった今も、活動を続けている意味を考えた。
「ロックバンドはアウトローであることが存在価値。それは真面目な『ロー(決まりごと)』があってこそ。そのローが揺らいで、アウトローの居場所がなくなり、言いたいことが言いにくくなっていく雰囲気もあるように思う。だから、言うべきことは言おうと考えた」
ジャケットは気鋭のアーティスト小町渉が、メンバーの過去の写真をコラージュ。小町が自分の作品で使ったフレーズ「NO WAR,MAKE ART」がイメージの根底にある。