目指す「炭坑のカナリア」は、不透明な社会で危険を敏感に察知する警報装置のような存在。カナリアは1995年、地下鉄サリン事件を受け、山梨県の旧上九一色村(かみくいしきむら)のオウム真理教施設への強制捜査の際に使われたことでも知られる。「カナリアはきれいすぎるから、実際は『掃きだめにカラス』かな」と笑う。
バンド史上最高傑作だ
活動休止中、うじきは俳優やタレント活動に専念していた。「やめたときは精も根も尽き果てていた。還暦を前に元のメンバーでまたやるなんて、当時は思いもしなかった」。その間、湯川ら他の3人のメンバーは音楽活動を継続。今回は音作り、歌詞のメッセージ性など、4人の個性がバランス良く融合した「子供ばんど史上の最高傑作」だという。