一方、若い真野は長い歴史を持つパトレイバーの実写版にどう臨んだのだろう。「アニメで描かれた『泉野明(いずみのあ)』がどんな子なのかという情報をあえて遮断しました。出演が決まった後も、まったくアニメを見ずに撮影に臨みました。アニメを見てしまうと、野明(のあ)のイメージが頭の中を駆け巡って、自分の演技が縛られてしまい、自分らしさが出なくなってしまうと考えたからです。意外と明(あきら)というキャラクターは私に近いんです。ゲーム好きだったり、負けず嫌いだったり…。だから明を演じようというよりも、私は明として生きようと思って取り組んだ感じです」。5月1日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:栗橋隆悦/SANKE I EXPRESS)