大型機で実験へ
もっとも、こうした批判はNASAも織り込み済みだ。今後、旅客機での採用を念頭に置いた大型機での実験を始めるため、ラングレー研究所(バージニア州)で大型機用の翼の設計作業に入っているという。
NASAなどが主導する民間航空機の技術革新はここ数年、猛スピードで進んでいる。
昨年3月、NASAは米ボーイング社と共同で次世代の超音速旅客機の開発に着手したと発表。今年4月7日付の英紙デーリー・ミラー(電子版)は、英航空会社リアクション・エンジンズが最速マッハ5で飛び、ロンドンとニューヨークを58分、英国と日本を約3時間で結ぶ超音速旅客機の飛行実験に入っていると報じた。空の旅をめぐる技術は確実に進化している。(SANKEI EXPRESS)