違法薬物撲滅をアピールするため学生たちが作成したゲームアプリの発表イベントに出席し、歓迎されるジャッキー・チェンさん=2015年5月7日、シンガポールの南洋理工大学(ロイター)【拡大】
チェンさんは2009年、中国政府から違法薬物撲滅大使に任命され、違法薬物の一掃と使用者への厳罰を求めた習近平国家主席(61)の声明を支持した。以来、違法薬物撲滅のキャンペーンに積極参加しており、その関係でシンガポール初の芸能人の撲滅大使に任命された。中国とシンガポールは違法薬物の売買や密輸には死刑を含む厳罰を適用している。
チェンさんがこの問題に一段と積極的に取り組むようになった理由がもう一つある。世界を騒がせた息子、ジェイシーさんの一件だ。
ジェイシーさんは昨年8月、他人が麻薬を使用する場所を提供した罪に問われた。ジェイシーさんの部屋からは100グラムのマリフアナが発見され、ジェイシーさん自身、マリフアナ検査で陽性反応が出た。今年1月、懲役6月の実刑判決を受け、未決勾留日数が刑期に算入されたため、今年2月に出所した。
人道的見地から反対も
7日の会見で息子の事件を振り返ったチェンさんは「自分の家族に起きたことだと信じられなかった。事件が分かった日、私は非常に恥ずかしく、そして『いったい何がどうなっているんだ』と怒った。そして、強い怒りは、私に違法薬物に反対する決心を固めさせていった」と述べ、当時の苦悩を吐露した。