逸ノ城(左)を寄り切った稀勢の里=2015年5月11日、東京都墨田区・両国国技館(共同)【拡大】
大相撲夏場所は11日、東京・両国国技館で2日目を行い、2度目の7連覇を狙う横綱白鵬は宝富士を寄り切って連敗を免れ、横綱在位中の勝利数を622勝に伸ばして歴代3位の大鵬に並んだ。横綱日馬富士は栃ノ心を下手投げで退けて2連勝。大関陣は3人そろって連勝スタート。関脇照ノ富士は大砂嵐を寄り切って1勝1敗とした。休場明けで左膝に不安を抱える人気力士の遠藤は2連敗。
大関稀勢の里はご機嫌だった。初日に白鵬を破って勢いに乗る逸ノ城の巨体に押し込まれながらも左を巻き替えてしのぎ、右上手を取って寄り切った。「思い切りいけたので、あしたにつながる」と表情を緩めた。過去1勝3敗と合い口が悪かった逸ノ城との対戦には「いろいろ想定していた」という。夏場所は昨年まで2年連続で13勝と験が良く「動けている。準備はできている。思い切っていくしかない」と自信をのぞかせた。
初優勝を目指す大関として、まだまだ場所は始まったばかり、といわんばかりだ。(SANKEI EXPRESS)