【垣花正のハッピー日記】ニッポン放送ラジオパーソナリティー、垣花正(かきはな・ただし)さん(ニッポン放送提供)【拡大】
愛川欽也さんが亡くなったことを受けて開かれたうつみ宮土理さんの記者会見に、ニッポン放送のレギュラー番組でパートナーを務めている私も足を運びました。たくさんのカメラのうしろからのぞきこむと、声をしぼりだしながらなんとか悲しみを言葉にしようとするうつみさんがいました。愛川欽也さんが亡くなって初めて外へ出たとおっしゃいました。ますます小さくなった姿を見ながら、ゲストに愛川欽也さんがいらしたときのことを思い出していました。うつみさんは恋する乙女のように瞳をキラキラさせてキンキンを見つめていました。心底愛してらっしゃるのが伝わってきました。
「毎日笑いあって1日を過ごしていた」「一緒に天国に行ってしまいたいと何度も思った」「遺骨を抱くとしっかりしろというキンキンの声が聞こえてくる」とうつみさんは語り、レポーターの「亡くなったときはどんな気持ちだったか」という質問には「よくそんなことが聞けますね、今の私には酷です」と気色ばむ瞬間もありました。闘病のことを一切答えられないとしたことに取材陣からは、なぜ会見をしたのかという声まで聞こえてきましたが、今のうつみさんにはあの会見が精いっぱいだったように思います。会見後、楽屋にごあいさつに伺うとうつみさんは「私、何を話したか覚えていないの。大丈夫だった?」と心配していました。今にもまた泣きだしそうな目をしていました。