東芝 500億円減額
一方、東芝の不適切会計問題に対して投資家の懸念がくすぶっている。東芝はインフラ関連工事で損失が適切に計上されていない事例などが判明し、週末の8日午後に15年3月期の連結業績予想を取り下げた。週明け11日の株価は急落し、その後も低迷が続いた。
東芝は13日深夜に急遽(きゅうきょ)、現時点での業績の下方修正額を発表した。
それによると、営業利益が14年3月期までの3年間で計500億円余り減少する見込みだと説明している。
発表を受けた14日の株価はやや持ち直したが、15日に発足する予定の第三者委員会の調査結果によっては影響が拡大する可能性もある。
調査の範囲が連結対象子会社などに広がる可能性がある。投資顧問幹部は「問題が悪質なのか、影響額がどの程度膨らむのかなど引き続き注視する必要がある」と指摘している。
6月以降に発表する2015年3月期連結決算の行方は、依然として不透明だ。(SANKEI EXPRESS)