【メディアトリガーplus(試聴無料)】映画「リピーテッド」(ローワン・ジョフィ監督)。5月23日公開(クロックワークス提供)。(C)2013_BEFORE_I_GO_PRODUCTIONS,INC.【拡大】
で、「リピーテッド」。う~ん、なんだかね~。ぶっちゃけて言うと、予測の範疇(はんちゅう)ですべてが完結している感じですかね。この手の作品ってね。いや、この手の少人数芝居だからこそ、練りに練られたクオリティーの高い脚本と、編集技術を含めた監督の高レベルな力量が必要とされると…わたしは思うわけです。
だって、登場人物が多ければ目眩(めくら)まし的技法はいくらでも使えるわけで、キャストが少なければ少ないほど、少人数で隙間を埋めなきゃならないわけですから。どっちが大変かっていったら、そりゃあ一目瞭然ですよ。まぁ、頑張ってはいるんですけどね。とはいえ、これまでも記憶障害を扱った秀逸なミステリー作品はあるわけで、それらと比べてしまうと物足りなさを感じずにはいられないというのが、正直な感想でしょうか。
ニコールに好感度大
ただ、見方を変えるとニコールは健闘していたと思えます。容姿優先で売れた女優さんが、年を重ねて生き残るのは大変なことですから。そういった意味では、ニコールは1つの成功例なんじゃないでしょうか。何より好感を持てるのがナチュラルメーク。皺(しわ)をも隠すことなく晒(さら)け出し、実年齢で演じ切っているところが好感度大。