サイトマップ RSS

【佐藤優の地球を斬る】戦略なき米の対露外交 腰砕けの強硬策 (2/3ページ)

2015.5.18 15:30

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(左から2人目)との会談に臨む米国のジョン・ケリー国務長官(右から2人目)=2015年5月12日、ロシア・ソチ(AP)

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(左から2人目)との会談に臨む米国のジョン・ケリー国務長官(右から2人目)=2015年5月12日、ロシア・ソチ(AP)【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 ドイツのメルケル首相やフランスのオランド大統領は、過激派「イスラム国」(ISIL)の台頭を背景に、対ISIL、対ロシアの二正面作戦を避けるため、ロシアに対して融和的姿勢に出た。これに対して米国のオバマ政権は、あくまで二正面作戦を貫くという姿勢を鮮明にしていた。

 しかし、ここに来て、それが腰砕けになり、米国はロシアに膝を屈することになってしまった。

 <また、(ケリー氏は)シリアやイラクにおけるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の掃討作戦に関し、ロシアは「暴力的過激主義に対する世界的な取り組みにおいて、非常に重要なパートナー」であると強調した。

 シリアでは、未申告の軍事施設で猛毒のサリンやVXの関連物質が検出されていたことが今月になって判明し、米政府は懸念を強めている。シリア国内に化学兵器が存在し、イスラム国の手に渡れば、他国でのテロ活動に使われる恐れが出てくるからだ。

 シリア内戦をめぐっては、和平仲介に当たる国連のデミストゥラ特使が6月末をめどに、シリア国内の諸勢力などとの個別協議を実施中だ。シリアの移行政府樹立に期待する米国は、ロシアがシリアのアサド政権を擁護する姿勢を転換することに期待している>(5月13日「産経ニュース」)

影響力低下へ狡猾な計算

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ