体操のNHK杯は17日、東京・国立代々木競技場で行われ、男子は内村航平(コナミスポーツク)が合計184.250点で自身の最多連続記録を更新する7連覇を達成した。
女子は大阪・梅花高1年で15歳の杉原愛子が113.975点で初優勝し、リオデジャネイロ五輪予選を兼ねた世界選手権(10~11月・英グラスゴー)の初代表を決めた。
内村の両足がマットのセンターライン付近に収まった。跳馬で高難度のリ・シャオペンを完璧に決め、「練習してきた中で一番良い演技を試合で出せたのは大きい」と拳を握った。
技の難度を示すDスコア(演技価値点)は6.2。従来の「ヨー2」より0.2高い。ラインオーバーで減点された4月の全日本選手権の反省から、技の入りで余裕を持つよう修正し精度を高めた成果を出した。自身の「跳馬の終点」と見据えて磨いてきた大技に確かな手応えをつかんだ。