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応答しあって生きる細菌と体 大和田潔 (1/2ページ)

2015.5.18 10:40

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 【青信号で今週も】

 抗生物質にさらされたことのないヤノマミ族が耐性菌を保菌していることは、驚くべき事実でした。抗生物質にさらされて突然変異が起きることを待つまでもなく、細菌が真菌(カビ)などとの生存競争に勝つために、すでに「耐性」を保持していると考えられています。ペニシリンも青カビが作り出したものです。自然の中で同じことが起きていたわけです。

 雑誌「Newton」2015年6月号に掲載された「バクテリア 驚異の世界」では、細菌のさまざまな話題が取り上げられています。私たちは「生物」と聞くと犬や猫などの哺乳類、魚、貝、昆虫などを思い浮かべます。植物を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

 細菌を考えることは、生物の進化を考えることであることをNewtonの特集は示しています。地球上の全生命の祖先となる生物から細菌とアーキアと呼ばれる生命体が生まれました。アーキアの細胞内に、細菌が取り込まれて私たちの体を形作る細胞が生まれたという仮説「細胞内共生説」が紹介されていました。

高血糖が続いてインスリン分泌が増え続けると…

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