フィギュアスケートの元世界女王で、進退が注目されていた浅田真央(まお)選手(24)が18日、現役続行の意思を正式に表明した。東京都内で記者会見し「1年間休養したが、自然と試合が恋しくなり、いい演技ができたときの達成感を得たいと思い始めた。今は自分に期待しながら練習している」と笑みを交えながら意欲を語った。復帰戦の予定や3年後の平昌(ピョンチャン)冬季五輪を目指すかどうかは未定とし「スケート界ではベテランに入ってきている。ジャンプの技術も大切だが、大人な滑りができればいい」と話した。
1年の休養中揺れた心
記者会見には、海外メディアを含め200人を超える報道陣が集まり、テレビカメラは約20台。休養前まで師事した佐藤信夫コーチ(73)と3月に相談し、今月11日から復帰に向けた練習を始めたという浅田はベージュのワンピース姿で現れ、無数のフラッシュを浴びた。
約20分の質疑応答では休養中に揺れ動いた心境を「『できる』『できない』の繰り返しだった」と明かした。復帰戦は未定というが「(優勝した)去年の世界選手権のレベルにまで戻すのが今の目標。自分が決めたことなので、責任を持ってやっていきたい」と競技者としての意欲をきっぱり語った。