≪紙一重の女優賞レース 両手に花の監督「幸運」≫
世界の注目を集めた第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、女優賞の下馬評が高かったのは、トッド・ヘインズ監督の話題作「キャロル」(米英)で、気品と魅力にあふれる大人の女性が、結婚生活に不満を持ちつつ、次第に年下のデパートの女性販売員にひかれていく姿を演じたオーストラリアの女優、ケイト・ブランシェットさん(46)。けれども、授賞式で女優賞に名前を呼ばれたのは、女性販売員役の共演者、ルーニー・マーラさん(30)だった。
先週上映された作品について、米エンターテイメント誌バラエティー(電子版)は「ブランシェットさんは人の心模様を極めて自然に演じた。マーラさんは優美で落ち着いていて、静かな自信にあふれていた。それが強烈な印象を与えた」と報じている。フランス通信(AFP)によると、紙一重だったとみられる女優賞レースの結果について、ヘインズ監督は「私は実に幸運な映画監督だ。ブランシェットさんとマーラさんのような水準の女優たちと映画を作れたのだから」と感慨を込めた。