著書「LGBT初級講座_まずは、ゲイの友だちをつくりなさい」を持つゴンちゃんこと松中権さん(右)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=2015年5月16日(tobojiさん撮影、取材協力:カラフルステーション)【拡大】
≪人と違うことは超ラッキーなこと≫
ゴンちゃんこと松中権さんは、金沢市生まれの39歳。一橋大学を卒業し、メルボルン大学に留学した経験がある。広告代理店の電通に勤務しながら、「LGBTと、いろんな人と、いっしょに」を合言葉に、セクシュアリティーを超えてすべての人が自分らしく年齢を重ねていける社会づくりを目指す認定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」の代表や、音楽とアートを通じて地球規模の課題解決に取り組む一般社団法人「mudef」の理事も務めている。そんな多忙なゴンちゃんの著書『LGBT初級講座 まずは、ゲイの友だちをつくりなさい』(講談社+α新書)が5月20日に刊行された。
「往生際が悪かった」
誰も排除しない「まぜこぜの社会」をコンセプトにしているGet in touchの活動では、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の当事者たちと交流する機会も多い。そこではとにかく、「ゴンさんのアイデアです」「ゴンちゃんのおかげなんです」と頻繁にその名前を耳にする。多くの人たちからリスペクトされているゴンちゃんだが、いつもほんわかした空気をまとっている。